“あの時”

2007年12月18日 日常
持っているCDの中で、
聞いた途端にそのCDを買った“あの時”を思い出すものが何枚かある。
広島を去る直前に、友達と遊びに行った時に買ったCDがUtadaの『Exodus』で、
引っ越すときの車の中で聞いて、引っ越し先の家でもウォークマンで聞いて、
その後の予備校生活が始まってからも目覚ましとして毎朝かけていた。
このCDは大好きで、今でもしょっちゅう聞くんだけれど、
ふいに“あの時”の車の中の風景が思い出されたり、
特に1曲目のオープニングを聞くと、予備校時代の“あの時”の朝が
生々しく思い出されて、ちょっとゾッとしたり。

受験が終わってすぐに買ったのがEvanescenceの『The Open Door』で、
この日から目覚ましの音楽はこのCDになった。
今日、久々に1曲目を聞いたら、やっぱり受験が終わった直後の“あの時”の朝の
何とも言えない空気が思い出された。
受験は確かに終わったんだけれど、何故かおもいっきり喜べなくて、
どことなく寂しいような、そんな気持ちが一気に蘇って来て切なくなった。
“あの時”当時は受験が終わったんだから嬉しいに決まってるって思ってて、
無意識の内に本当の気持ちを隠して、嬉しいって思い込もうとしていた。
嬉しいつもりだった。
けれど、CDを聞いて思い出されたのは寂しい気持ちで、
これが…第一志望に入れなかった私の正直な気持ちだったんだなって改めて感じた。

第一志望に入れなかった悔しさは、未だに残っていると思う。
そんなとっくに終わった事をいつまでも気にしているなんてくだらない、
さっさと忘れて気持ちを切り替えるべきだ、と言う人もいると思う。
出来る事ならそうしたいけれど、
どんなに忘れたくても忘れられない思い出ってあると思う。
無理に忘れようとして苦しむぐらいなら、
それを自分の一部として受け入れ、たびたび思い出して、
この先生きていくための糧としていけばいいと思う。
最近そう思えるようになって、ちょっと楽になった気がする。
大学に入ってからも勉強を頑張れるのは、“あの時”の思い出があるからだと思う。

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