好きなもの

2014年6月11日 日常
そういえば、子供の頃からそうだった。

バイオリンのレッスンでも、教本に載ってる色んな曲の中で、
明るい曲よりも悲しい曲の方が好きだった。

哀愁漂うような切ない感じの曲ないかなーなんてネットで検索しながら、
ふと思い出した。


深く考えることなく、ただ無邪気に遊んでいた頃からの、素直な好み。
それに気づいたとき、なんだかすごく嬉しかった。



生き辛さを感じて感傷に浸りたいから聞きたいと思ったわけでもなく、
“こういうジャンルが好きなんだ”とジャンルという枠組みを意識したわけでもなく、
“私はこうありたい”という理想の下に生まれる感情でもなく、
ひねくれた気持からくる好き嫌いでもなく、
就職に有利だからと選ぶ進路みたいな利害を考えて生まれる選択でもなく、
私が純粋に好きだと思うもの。


色々・・・考えて選択していかなければならないことが増えていく内に、
自分の本当に好きなものがわからなくなっていたんだなーと。


必要に迫られ選択していくと、自分の意思って案外簡単にわからなくなってしまうものだと思った。

些細なことだが・・・そういえば会社に入ってから、
会社に着ていけるようなオフィスカジュアル的な服を揃える必要が出てきて、
いつの間にか、
休日の私服を選ぼうと思っても、無意識の内に会社にも着ていけそうな服を見てしまったりとか、
なんだか自分の趣味がよくわからなくなってきている。


だから、
嬉しかったんだ。子供の頃から好きで、今も好きな感覚に気づくことができて。

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